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里のトピックス〜広戸風研究〜

岡山大学が村のコミュニティーに気象観測装置を設置

岡山大学理学部の気象学研究室が勝央町に気象観測装置を設置しました。那岐山南麓に吹く「広戸風」の調査研究が目的で、今後5年間、風向風速、気温、湿度、気圧などを継続観測します。

当日は快晴に恵まれ、絶好の工事日和となりました。気象学研究室の教授以下3名の大学院の学生さん達が観測機器の設置準備を開始。奥に見える重機は中電工の高所作業車です。
この様子は、下記の研究室ホームページ上でも公開されています。

http://atmos.cc.okayama-u.ac.jp/nagi/hirodo.html

設置場所は、村の消防団ポンプ庫脇にあるコンクリート製電柱のてっぺんです。本来は消防のホースを乾かすためのもので、約13mの高さがあります。設置費用を倹約しようと、当初は自分達で取り付けようという話もりました。しかし、試しに登ってみましたが、あまりの高さに動けなくなり、結局プロにお願いすることにしました。
それにしても、真っ青い空! 高所作業も気持ちいよ良さそう〜!

いや〜、流石はプロです。中電工のおじさんたちの手際の良いこと。約1時間程度の作業で、取り付け完了です。それにしても、見積金額が高いな〜!
頂上に取り付けるのは、飛行機型の風向風速計と温湿度計(皿が何枚も重なったような装置)です。信号ケーブルが電柱に沿って敷設され、地上の計測装置に繋がれます。

地上のデータ収録装置です。大きな箱の下の方にあるのがバッテリーを含めた電源装置。中段にあるのが、データロガーの入力端子台。その上が、データ収録部(ロガー)・・・だと思います(たぶん)。箱の上にある小箱には携帯電話が入っていて、時々大学の研究室からアクセスしてデータを取り出すそうです。気圧測定などはナント1000.0hPaの分解能で計測する優れものらしいです(値段も高い!)。絶対値の精度は別としても、日中の地上気温の上昇と共に気圧が下がる様子も測定できていたようです(たぶん)。

装置の動作チェックも完了。無事に設置できたところで記念写真。
背後に見えるのは那岐山。そこから吹き降ろす広戸風が、この観測装置まで届くのか? 今後の研究課題だそうです。
皆さん、お疲れ様でした。

本装置は、勝央町教育委員会殿のご理解とご協力で設置することができました。